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BioCatch生体認証技術に145億円投資

今月BioCatch社(バイオ キャッチ)が145億円の投資を受けたと自社サイトに投稿があった。

出資元はレイトステージのテクノロジーとサイバーセキュリティ系ベンチャーの出資を得意とするBain capital tech opportunities社 (ベイン・キャピタル・テック・オポチュニティーズ)で今まで10兆円にわたる資金を他企業から集めLP出資を運用している。

BioCatch社の生体認証技術はユーザーがウェブサイトなどでの行動を追い、そのユーザーが本人か本人以外のアクセスかを見極めており、現在40社以上のグローバルな金融機関で使用されている。Biocatch社が使用しているテクノロジーの中で注目を浴びているのは2000以上の行動パラメーターを使用し、ユーザーの「マウスの動かし方」「キーストローク」「リズム」「ページ ナビゲーション パターン」を用いてリアルタイムに本人ではないユーザーの不正アクセスを防いでいる。

BioCatch社が受けた145億円の調達金はリサーチとマーケティングに注力し、新たな分野にサービスを広げていくと言っている。現在のマーケットは銀行・保険・支払いの分野で生体認証サービスを提供しており、今年はEコマース(オンラインショッピングサイト)を出し、個人事業主までサービスを提供していくと言っている。 世界の9.5%の銀行不正利用はRAT (Remote Accsess Torjan)で行われており、この全てを検知することができれば、今後成長するキャッシュレス分野も安心してサービスを選択することができる。

BioCatch社プレスリリース

レイトステージ
ベンチャー企業の成長ステージの最後の段階
「Seed シード」「Early アーリー」「Middle ミドル」「Late レイト」の段階に分けられている。レイトステージはすでにキャッシュを生み出しておりIPOも視野しているステージ

生体認証技術
またはバイオメトリクス技術は個人の身体や行動の特徴を「鍵」とした技術。
簡単な例ではスマホでは指紋認証や顔認証があり、他は「声」「静動脈」「虹彩」がある

LP出資
Limited Partners (リミテッド・パートナーズ)の略
複数の企業から投資金を集め、大きな出資を投資会社経由で企業に投資する仕組み。

RAT (Remote Accsess Torjan)
リモートアクセス型のトロイの木馬。進入したデバイスを外部からアクセスできる機能を持つ。