健康保険スタートアップAlan50億円調達
フランスのヘルスケアスタートアップAlan社は健康保険をSaaSモデルで提供している。今月50億円の投資を受けたと自社サイトに掲載があった。ソース
投資元はシンガポール政府が運用する投資会社Temasek社で、金融、通信、メディア、不動産、運輸、ヘルスケア、エナジーなど幅広く投資しており、投資先も世界各国に出している。
ヘルスケアイノベーションの活発化
ヘルスケアのイノベーションは2017年からとても活発な領域だ。特にウェアラブルや健康意識改善アプリ、健康保険などの技術向上が高く見られた。その中でもFitbitがGoogleに買収されるニュースはシリコンバレーでも大きく取り上げられた。ソース
Alan CEO Jean-Charles Samuelian (ジーン・チャールス サミュエラン)氏は「健康保険の種類」「保護範囲内容」「保険価格」を誰でも理解できるように可視化、適正価格をユーザーに提供しています。 Alan社が他のヘルスケアスタートアップとの違いは健康保険ライセンスを取得しており、自社での価格設定ができるため「仲介料」「ライセンス費」などの費用を取り払うことで価格が大きく下げられる。
保険ライセンスを取得するには
カルフォルニアで健康保険ライセンスを取得するには「ライセンス取得用の講習」「ライセンステスト」「バックグラウンドチェック」などをカルフォルニア州保険局へ申請し通らなければならなく、これに必要な所要時間は12ヶ月が平均になっている。通常ライセンス取得後、保険ブローカーになったりするのが一般的だ。 カルフォルニアのほとんどの企業は80%以上の保険料をカバーしそれがスタンダードになっているが、カルフォルニアはどの州よりも保険料が高く、平均で年間$8500ドル一人あたり払っているので保険料が企業に大きな負担をかけている。
Alan社は現在ヨロッパ内での活動を中心としているが今後世界中で保険料の可視化をしてくれる事ができればヘルスケアがより活発になると思う。
Alan
フランスに拠点を置くヘルスケア スタートアップ。健康保険サービスプロバイダ
2016年開設、2020年4月時点でシリーズC
SaaS
サース「Software as a Service」ソフトウェア・アズ・ア・サービスの略。
クラウドサーバー上にあるソフトウェアをインターネット経由で利用すること。
イノベーション
「innovation」イノベーションは「革新」という意味ですが、ビジネスにおいては「技術革新」「変化」「新しい活用法」などで使う。
ウェアラブル
「Wearable」身に付けられるという意味。
ビジネスでの使用のほとんどはスマートウォッチなどを示す。
「apple watch」や「google smartwatch」があり、使用目的で大きく性能の違いがある。
Fitbit
大手ウェアラブルメーカー
Fitbitのウェアラブルはスポーツ・健康維持にフォーカスを当てており、
歩数、カロリー消費量、心拍数、睡眠などのデータをスマートフォンに連携することで、日々の健康管理促進を促してくれる。
バックグラウンドチェック
「Backgroundcheck」 背景調査 驚異やミスマッチを起こさないための適正調査。例:新社員の職歴、犯罪歴、学歴を企業側が行う。