AirTagsでiPhoneはもう無くならない
3月にApple社からトラッキングデバイスのリークが出た。9to5mac からは名前がAirTagsになるらしいと言っており、Find My アプリに同期し、AirTagsの位置がわかるという物。発売は2020年後半になると予測。今までApple製品をなくした際にはFind My アプリを利用し、最後に使った場所が確認できる画期的な機能に付け加えられる。今は物をなくした際には最後使った場所を思い出してきたが、今後この作業がなくなる。
競合はすでにいる
この紛失防止のマーケットはすでにプレイヤーが存在し、Tile(タイル)がその一つだ。Tile は名前の通り、約3cm x 3cmのタイル型のデバイスで鍵や財布の中に入れてアプリ経由でなくした際にトラッキングする事ができる。子供のカバンなどにも入れておくこともできる。Tileの面白いところは、他のTileユーザーのBluetooth を経由して、デバイスの場所を特定する。またデバイス一台に一つのIDを発行されておりTileを登録後ユーザーIDと紐付ける仕組みになっている。紛失時、デバイスとユーザーが離れた場所をスマホ内にデータ保管しており、近くにTileユーザーが通れば場所の修正をする。Tileはすでに1,500万台以上市場に出ているのでかなり正確な位置情報を取得できる。技術的にはとても簡単であるが、One-stop-shop運用の観点からこの分野はイノベーティブである。
すでにトッププレイヤーがいる紛失防止マーケットにAppleはAirTags を投入することは無謀に見えるが、実のところAppleはすぐにでもこのマーケットを物にできる。アメリカでiPhone使用者は1億人・日本で1億3000万人、世界では10億台のiPhoneユーザーがいる。それに加えFind My アプリから「財布」「鞄」などに使えるとなると一気にトッププレイヤーになれる。
余談だが、iPhone 12 にはReverse Wireless Charge (リバース・ワイアレス・チャージ)がつくかもしれない。ワイアレス充電の電源元をiPhoneから発信する機能であり、これもAirTagsに応用できると最高。ソース
本当のスマートホーム
このAirTagsも色々な所で応用ができそうで、アパートの鍵、社用携帯、社員証などにもできる。近くの物がデータ共有されるのは本当に便利になる。このAirTags がもしユーザーの鍵なるのであれば、Apple TV, Apple HomePod, Macbook などが何も入っていないケースになる。自分の情報は全部クラウドサーバーへ保管でき、友達の家に行った際にiTuneから自分の曲をすぐにHomePodで聞く事ができる。仕事で違う拠点に行く際も自分のパソコンは持っていなくとも、Macbook の前に座ればAirTagsがIDと認識し、パスワードだけで自分のファイルへアクセスでき、Macbookから離れればログアウト。自分が必要としている情報がどこでもAirTagsがあればアクセスできる世界があってもいいかも。
One-stop-shop
ワン・ストップ・ショップ
一箇所で全て成り立つと言う意味。サポート→購入→アフターサービスのような流れ。例:Uber Eats の近くの食べ物一覧→オーダーする→支払いはすでにオーダー事→届く。一回の操作で全て完結する仕組み。
Find My
Apple社のiPhoneに入っているアプリ。アップル製品をなくした際にアプリから最後に使った場所を特定できる。Android はgoogle が提供しているFind My Device アプリがある。