病院に行かずに医師から意見をもらう
子供が病気になったら親は大変だ。特にこのコロナで騒がれている期間は特に心配になるし、病院に近づけたくないと思う人も多くいる。フランスを拠点にするBiloba社は自宅で機械的答えではない診断を提供している。機械的と言うのはアンケートベースからくるデータ的診断後のアドバイスの事を示しておきたい。Biloba社は自宅にいながらも小児科の医師からダイレクトに質問に対して返答してくれる。テキストメッセージでの会話でもとてもありがたい。通話やビデオカメラで会話をしない理由は一度に対応する数が伸ばせる事ができ、また返答への時間短縮になっている。
コロナに関わらず、病気になると医師や病気の知識に長けている人からの意見が欲しくなり現在自分の状況が回復しているのか、悪化しているのか不安になる。それが自分の子供なら尚更だ。
現在のコロナパンデミックはこの不安が大きく面に出ている。混乱の中、日々自身の変化に気を配り、世界が落ち着くのを待っている状態だ。この不安を少しでも和らげようと国は自身の体に変化があった場合、オンライン診断を推奨している。またオンライン診断で実際に対面での診断が必要とされる場合、アメリカ各所にドライブスルー・シェルターがあり、PCR検査を受けれる施設がある。また、国からのオンライン診断ではなく、会社のサーバーへ自身の体温あげ、37.5度以上の社員に対して休養をアドバイスする企業もあり、Uber ではドライバーへの個人診断などをドライバー側のアプリ内に提供していたりする。
ただ個人診断アプリは大きな長所と短所がある。長所は個々の状況・状態で次の行動のアドバイスを貰える。このアドバイスは機械的ではあるがかなり有効で、まずこの混乱時にユーザーに対して不安を安心に変えられる。ユーザーが使っていると言うことは診断のデータが取れているため地域での感染密度がわかりクラスター形成場所の予測ができる。また、病院・病室の圧迫も緩和してくれるので、最優先するべき患者を病院は見極める事ができ、結果回復の時間短縮になる。短所はこれが機械的判断と言うことで、満足な回答をもらっていないと思うユーザーも入る事や、ITリテラシーのハードルは低いが一定数使わない人もいる。
この短所は大きくユーザーを不満にさせ、これにより生じるのがインターネット検索行動であり、自身で検索し、判断をしてしまう行為だ。この行動で答えに行きついてしまうと病院以外からのアドバイスを受け入れにくくなってしまい、結果病院を圧迫する事になる。
GoogleとAppleは共同開発でスマホ同士が近くなった場合(もしくはある一定の時間を近くで過ごした場合)に暗号化されたIDを交換し、その対象者がコロナにかかった場合 近くにいた人に対して警告を出しモニターする事ができるアップデートを提供し始めた。これはソフトウェア観点からも大きなイノベーションであり、新しいマーケットプレイスができたと言っていいと思う。 今後WHO・CDC・病院など重要機関とのデータ連携を行い、日々の生活の一部として自分の健康状態の確認通知や、診断の推奨をしてくれると今後くる2度目のパンデミックもより短期間で乗り越えられると思う。
Biloba
フランスに拠点を置くヘルスケアスタートアップ。
2018年開設 2020年5月時点でSeed round 7,000万円調達 サイト
ドライブスルー・シェルター
簡易的な医療用仮設施設。ある特定の診断だけを行い患者に次の行動アドバイスをする。