May the 4th be with you.
今日はアメリカは5月4日。英語に直すとMay 4th….May the 4th(force) be with you!!そう、Star warsの日です。
今回は「イノベーション」という観点から、スター・ウォーズとジョージ・ルーカスが、映画業界にどんなイノベーションを起こしてきたのかを見ていきましょう。
もちろん3部作に分けて公開します、ルーカスにならって。今回は旧3部作当時にルーカスが起こしたイノベーションについて書きます。
旧三部作
第一のイノベーション:Starwarsの歴史
Starwarsは42年間に渡って3部作1クール×3、9作の映画を作ってきました。旧3部作は1977年に公開され当初は映画業界全体で「Starwarsは大失敗する」と言われていました。監督のルーカス自身も、失敗すると言われ続け、自信をなくしており、友人で映画監督のスピルバーグに当時同じタイミングで公開された、「未知との遭遇」で上がる利益と、Starwars1作目「A new hope」の利益を交換しようと提案をしました。そもそもそんな無茶苦茶な提案を、、と思いますが、そこは名監督のスピルバーグ、Starwarsが売れることを見越していたんですね。
蓋を開けてみれば「未知との遭遇」を超えて興行収入1位まで上り詰めました。
第二のイノベーション:新技術の積極導入
Starwars A new hopeでは、当時としては最新技術であった、SFXをふんだんに使っていました。また、ルーカスは音響にも非常にこだわりがあり、その当時ではまだあまり導入がすすんでいなかったドルビーステレオの導入していたそうです。映画館でも自らが求める音源を再生するため、THXプログラム(音響判断基準プログラム)を設立し、結果として、映画館の音響改善まで手掛けました。
第三のイノベーション:SF映画イメージの変革
当時、映画業界ではSFXを使用した映画は、俗に言う「B級映画」と評され、SFXがたくさん使用されるSF映画は決して高い評価を得ていませんでした。当時20世紀FOXでも、SFX部門は閉鎖していたにも関わらず、ルーカスはSFXを取り入れ撮影を進めることを決意しました。結果、上記の高水準の音響とSFXによる当時としては最新の視覚技術を組み合わせることでSF映画のB級映画というイメージを払拭、高い技術と考えられたStarwarsの世界観は全世界で大ヒットし、映画業界に変革をもたらしました。
ここまでで旧3部作当時のイノベーション事例は終わりです。このような背景から推察すると、ルーカスは当時周りの一般的な意見に耳を貸すのではなく、自らが「良い」と感じたものに、クオリティを高めるための行動をとっています。決して世間一般の意見に耳を貸すのではなく、SFXの導入とTHX基準の設立のように、「将来こんな世界が来るかもしれない。だからこんな技術を取り入れよう。こんな仕組みを作ろう」と考えることがイノベーションを起こす第一歩かもしれませんね。
次回は新3部作当時のスターウォーズにフォーカスして、イノベーション事例を見てみましょう。
May the 4th be with you.
イノベーション
革新、変革など変化をもたらすこと。既存の仕組みに対して新しいアプローチをすること。