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新品でなくてはならない理由がなくなった。

3年から5年の間でパソコンを買い替え, 2年半に一回はスマートフォンを買い替えてきた。今でも最初のスマートフォンは鮮明に覚えている。2007年に初めてiPhoneを手にし、初めてのタッチスクリーン、初めてのパソコン以外でのネットサーフは体の芯から震えた。それからは新しいスマートフォンやパソコンを買うとすぐに開けたくて興奮した。それも最新機種であれば尚更だ。

ただ、近年ハード性能の向上が激しくなりパソコンとスマートフォンの日々の使い方にもよるが、パソコンでメールやブラウジング、スマートフォンで電話やチャットなどの簡単作業であれば2年前の機種でも最新ゲームなどをしないのであれば特に問題なく作業できてしまう。最新機種が本当に必要かと言われれば、そうとも言えない人も多くいるはずだ。実際iPhone 11 とiPhone 8 plus には大きなスペック差があり、各所でベンチマーク(性能測定)をしており、数値的には2倍以上の性能を発揮している。ただこの機種を触ってみると違いはあるが大きな違いは上記の用途では感じられない。では「最新機種でなくてもいい」、「出費を抑えたい」に答えるには、型落ちの製品を新品で購入するか、中古を購入する。信用を取るか出費を抑えるかの選択になる。

信用できる中古市場

今週フランスのスタートアップBack Market社がGoldman Sachs から$120milionのファンディングを受けた事を報告している。このBack Market 社はセカンドハンド(中古)の電子機器を取り扱っていて、特にスマートフォンとパソコンに力を入れている。セカンドハンド電化製品の商品は「eBay」「Amazon」でも取り扱っていて価格も申し分ないが、信用と言う部分でなかなか手をだしづらい。中古市場で一番気になるのが出店者の信用性だ、レビューなどを見て判断するが、判断材料になるのは少ないため、ほとんどは一度足止めする。このBack Market 社はプラットフォーマーであり、出店者がスマートフォンやパソコンを売りに出しているので価格面はコンペティティブだ。では他の中古のEコマースとの違いは二つあり、一つはカスタマーレビューを外部の大手で受託しているため誤魔化しができないためブランドバリューを大切にしている、二つ目は出店者全員はメーカーなどから修理の承認ライセンスを持っていないと出店できなくなっていて、出店希望者は法人番号とメーカーごとの修理認証ライセンスを提示し、認証されて初めて出店する。またBack market 側からも全商品に保証を1年つけており、最初の30日以内なら返品も可能なので、安心して購入できる。

Goldman Sachs

ゴールドマン・サックス
アメリカ・ニューヨークに本社を置く金融企業でり通過・株式・不動産などをしている。
競合としてMorgan Stanly (モルガン・スタンレー)

ブランドバリュー

企業の提供する価値の可視化と向上。特に企業概念、カスタマーサティスファクション、自社独自の提供価値の向上を意味する。