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サムソンがペイ事業を開始

今週サムソンが今年の夏にコンタクトレスカードを発行するとサムソン本社から発表があった。発表はサムソンのニュースブログからで、Samsung Payと名前は決まっている。実はSamsung Payは既に2015年にリリースされていて、その当時のSamsung pay アプリはスマートフォン上での決済をスムーズにするのもで、ウェブサイトからの購入時に使う事を、指紋認証一つで行えた。またIntuit社(レジや決済ソフト)とも連携しており取り扱い店は少なかったが使える場所もベイエリアにもあった。事実Apple PAYとGoogle Wallet と並ぶNFC決済のプラットフォームであった。やはりAppleとGoogleには勝てず2018年後半にサービスを撤退している。そのSamsung Payアプリが今回アップグレードして帰ってきた。アップグレードされたSamsung Payは個人金融会社SoFi社と提携し、カード発行も行えるようにしている。カードを発行できると言うことは使用データを可視化しユーザにとって見やすい状況を作ることができる。これはApple cardを提供しているGoldman Sachs や今後発売するgoogle Wallet card の対抗策であり、今はメーカーからのユーザーへのトータルサティスファクションである。


Apple社のapple payは現在25万店舗で使用でき、ベイエリアではほとんどのフランチャイズ店舗で扱える。有名なものとしては「Costco」「 McDonald 」「Safeway 」「WHOLEFOODS 」「Starbucks」「 lyft 」「Caltrain」があり、ほとんどの場所で決済ができ,これ一つで生活は困らない。技術はApple もgoogleもNFCを使っており、 Samsung PayもNFCを使うことになっている。Samsungは個人金融会社と連携していいて、SoFi社は個人ローン、学生ローン、住宅ローン、車保険などがあり、それがアプリ内で完結できるとApple PayやGoogle Walletにはない領域に踏み込める。また投資銀行でもあるため、仮想通貨や株式の売買もできると面白くなる。学生であれば大学の授業料のローンのサポートや、社会人になり初めて家を買う際に使える住宅ローン、新車を買ったその時に入れる車保険と言う世界が作れるならとても便利になる。


メーカーがカード会社に

Apple, google, そしてSamsungがカードを出してきており、ソフトとハード会社がカード会社と提携してデーターを最適化してユーザーが一番さわる携帯電話に入れることはイノベーションであり、また新しいマーケットができたのではないか?特にSamsungはテレビやパソコンなどの電化製品も扱っているので、今後SamsungしかできないEコマースが完成する可能性も持ち合わせている。

TechWasabiが見たい世界はもう少し先かもしないが、もしTesla社にコンタクトレス決済ができるようになると、テスラの車は電源共有に慣れると思っている。携帯を使って日々の買い物をする。その決済にはキャッシュバックがついているので、キャッシュバックでテスラの充電ができる。また、CEOのElon Musk は将来テスラの車はオーナーが使っていない時に無人タクシーとして運用することで車体価格を大幅に下げれると言っており、その支払いはもちろんテスラのカードへ送金される。これはテスラの電力に価値を生み出しており、自分のテスラから人のテスラに電源供給をすればそれに見合ったお金が得られることだ。もし、家などに電源供給が数日分できれば電力会社として運営できると思っている。日本の車メーカーも電気自動車を作っているし、販売台数は多いので違うマーケットは必ずあると思っている。

コンタクトレス

Contactless 意味は非接触

NFC

「Near Field Communication」ニア・フィールド・コミュニケーションの略。
近距離無線通信技術で国際規格に定められている。